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明治日本の産業革命遺産
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2024.12.20

鉄と魚の街、釜石の感動スポット

釜石市は、岩手県の南東部、三陸海岸の中心地。日本近代製鉄業発祥の地として知られ、2015年には、市内の橋野町に位置する「橋野鉄鉱山」が「明治日本野産業革命遺産 製鉄、鋼鉄、造船、石炭産業」の構成資産として世界遺産登録されました。また世界三大漁場の一つ、三陸漁場のある釜石市は日本が誇る港町でもあります。今回は是非とも訪れたい釜石の感動スポットを厳選してご紹介します。

世界遺産「橋野鉄鉱山」 産業革命の息吹に触れよう

橋野鉄鉱山は、既存する日本最古の洋式高炉跡(橋野高炉跡)です。盛岡藩士・大島高任がオランダ書をもとに伝統的施工技術を学び、試行錯誤の末、洋式高炉を建設したのは安政5年(1858年)。鉄鉱石から質の良い鉄を作り出し、連続生産化に成功します。このことにより鉄道やインフラの整備が進み、日本の産業は飛躍的に発展したのです。
鎖国を行っていたところから、わずか50年で産業経済国へと進化を遂げた日本人の底力。革命の息吹に触れれば生きる勇気が湧いてくることでしょう。

釜石市橋野鉄鉱山インフォメーションセンター

釜石市橋野町2-6  釜石駅から車で約50分
0193-54-5250

釜石市立「鉄の歴史館」 鉄づくりの歴史を学び、金属鋳造を体験しよう

日本近代製鉄発祥の地ならではの鉄の資料館。「日本近代製鉄の父」と呼ばれる大島高任の業績をはじめ、鉄と釜石の関りが映像や原寸大に復元された模型でわかりやすく展示されています。

また、金属鋳造を体験できるコーナーも。ワクワクしながら自分だけのキーホルダーなどを作って旅の思い出にしませんか?

鉄の歴史館

岩手県釜石市大平町3-12-7  釜石駅から車で約10分
0193-24-2211

釜石鵜住居復興スタジアム  鵜住居川の美しい夕陽を眺めよう

鉄の街釜石市は、新日鐵釜石ラグビー部の活躍により「ラグビーの街」としても広く認知されています。そして2019年、アジアで初めて開催されたラグビーワールドカップ日本大会の会場の一つとなったのが、釜石鵜住居復興スタジアムです。釜石鵜住居復興スタジアムは、2011年3月11日に釜石市が東日本大震災による津波に襲われた折に、「震災の記憶と防災の知恵を伝える」という思いを込めて、子ども達が避難して奇跡的に全員が生き延びた釜石市立釜石東中学校と釜石市立鵜住居小学校の跡地に作られました。

釜石鵜住居復興スタジアムの目の前を流れる鵜住居川が夕陽に照らされ黄金色に輝く様子が圧巻です。新たな希望に満たされます。

釜石鵜住居復興スタジアム

岩手県釜石市鵜住居町第18地割5-1  釜石駅から車で約15分
0193-27-5067

釜石大観音 観音様の胎内にある展望台から平和を祈ろう

鎌崎の先端に釜石湾を見守るように佇む釜石大観音。魚を抱いた全長48.5メートルの白亜の魚籃観音像の胎内は、エレベーターで登れる12階までのフロアに分かれており、三十三観音や七福神などが安置されています。

胎内巡りをした後は、海抜120メートルの魚籃展望台へ。眼下に広がる太平洋のパノラマに心が癒されることでしょう。自ずと平和を祈る気持ちが湧いてきます。

釜石大観音

岩手県釜石市大平町3-9-1  釜石駅から車で約20分
0193-24-2125

サン・フィッシュ釜石 新鮮な海の幸で「おいしい!」を堪能しよう

お腹が空いたら、ホタテやウニなど新鮮な海の幸がズラリと並ぶ市場へ。サン・フィッシュ釜石にはお食事処もあるのです。お寿司、海鮮丼、釜石ラーメン……。新鮮な海産物を買ってその場で浜焼きを食べることのできる店もあり、「おいしい!」を堪能できます。

シープラザ釜石(釜石物産センター)と連結通路でつながっているので、お土産を買いたいという観光客に大人気のスポットです。釜石駅の目の前という立地も嬉しい。これはもう行かないという手はありません。

サン・フィッシュ釜石

岩手県釜石市鈴子町2-1  釜石駅から徒歩1分
0193-31-3668

いかがでしたでしょうか。世界遺産「橋野鉄鉱山」や「鉄の博物館」で歴史を学び、釜石の自然に触れ、平和を祈り、地元の魚介に舌鼓。五感を刺激され、心に優しい釜石の旅。ぜひ、足を運んでみてください。

構成・文 / 丸山あかね
写真提供:一般社団法人 釜石観光物産協会
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